
営業辛い…顔面の半分が麻痺で感覚も失い、よだれが出ていた。
口内炎も5個発生したおかげで大好きな醤油ラーメンを口に入れた瞬間、意識が吹っ飛びそうになる激痛を経験した。
ただ勘違いしてほしくないのだが、本章はあなたを脅したいわけではない。
私のような営業の仕方をすると辛いという事実を踏まえて”転ばぬ先の杖”にしてほしいのだ。
現役営業で頑張っているあなたに、これから営業を目指そうとするあなたに、ぜひ読んで頂きたい。
結果として、辛くても営業の仕事がお勧めな理由と辛い営業活動からの脱却方法がわかるだろう。
※「自分は営業に向いているのかな…」と感じる方は本文をクリック
Contents
営業が辛いと言われる理由|ストレスからの解放
営業が辛いと言われる「本当の理由」を本音で語る
”顔面麻痺や口内炎5個できた”と周囲に話すと揃って下記のような反応が飛び交う。
「え、ノルマ営業辛いね」
「パワハラ営業辛いんだ」
「我儘な客ばかりで辛いね」
上記の内容と私の顔面麻痺・口内炎5個は関係ないのが事実である。
営業の仕事は辛いという勝手なイメージが横行しているが、実は辛いと感じることもなく症状が現れたのである。
もっと衝撃的な事実をいえば「8年間で最も成績が絶好調だった時期」に上記の症状に見舞われた。
世間一般に認識される「営業の仕事は辛い」という代名詞で症状が表れることはなかった。
逆に絶好調過ぎた時に悪魔の症状は襲ってくることがわかった。
以上を踏まえて「営業が辛い」から「営業は楽しい」に変わる思考法をお伝えしていく。
営業のノルマが辛いこと
営業のノルマが辛いと感じる99%の要因は「逆算ができないこと」にある。
例えば月に10本の成約を結ぶことがノルマだとする。
3日間に1本の計算なのだが、休日を抜かすと2日に1本の計算になる。
ここまでは誰でも考えつくのだが、辛いノルマを達成するには「業界の成約率を計算」する必要がある。
扱う商品によっても違うわけだが、仮に10件営業かけると平均3本契約できるとする。
成約率33%と電卓を使わずとも弾き出せたはずだ。
つまり20日間で34件の営業をかけると10件の成約が見込める計算になる。
1日1.7件の商談ベースのお客様と出逢うことができれば否が応でも”辛いと言われるノルマ”を突破することができる。
簡単な計算をせずに暗闇の中で営業するから辛いと感じる。
数字に落とし込めば各セクションで達成できたか否かが数字でわかる。
2日間で1件ペースでお客様と会っているのなら”足りないこと”が掴める。
数字に落とし込むことで「どうすれば数字を満たすことができるか」の戦略を立てるだけだ。
営業はスキルやテクニックも大事だが、段取りを数字に起こす数学的考え方が重要である。
※理系ではなく、文系の方はコチラを参考にしてほしい。
ちなみに私は数学が超苦手な文系出身者である。
ノルマを達成させるより、辛い営業の真実とは
きちんと行動して結果を出すと、ノルマは辛いものではなく「売れるための逆算指標」だと気付く。
営業マンにノルマがなければ、どれくらい売上を挙げればいいのかわからない迷子君が増えることになる。
つまり営業で辛いと言われているノルマは敵ではなく、あなたを支える味方だと分かるはずだ。
営業で辛いと感じる本当の恐怖はノルマの次にある。
無尽蔵に売れてしまう確変に入ってしまうと、全ての段取りと時間が奪われていく。
最も気を付けなければいけないのが「段取りと時間の喪失」である。
プライベート時間は0になり、寝ている時でさえ仕事のことでグルグルと頭の中が回転している状態が最悪。
私は覚醒した状最高の状態だと思っていたのだが、心身の破壊状態であることに気付いたのは顔面麻痺がキッカケだった。
ではどのように最凶に辛い時期を乗り越えられたのかを次の章で解説していく。
【辛い環境からの脱却は仕事を手放すこと】
自分のお客様はすべて自分で行動するという強迫観念のおかげで体調を崩した。
その原因は自惚れた考え方にあった。
自分がいないと全ての仕事が回らないと勝手に妄想していたのだ。
実際に上司や部下に手伝ってもらうと、そんな事実は1㎜もなかった。
営業で成績を挙げると人に頼るのが下手になる。
そんな時は「仲間に相談する」という選択肢を頭の片隅に置いてほしい。
※「トップ営業マンになれたからこその辛い経験だよ。一部の人しか到達できない。自分には無縁な話…」と思っていないだろうか。
”ある部分を真似するだけ”で簡単にNo1になれるから営業は面白い。
辛い営業の壁を超える具体的なテクニックとは
アポ取りが辛いと感じるあなたへ
法人営業のアポ取りは比較的ラクである。
だが個人営業の場合、アポ取りのハードルは極めて高くなる。
なぜなら営業をかける相手先は勤め先やあなたのことなど知りもしないからだ。
その中で毎日10数件アポをとっても「0」なんてこともザラにある。
0件だった時に自分の人格を否定してしまう。
その瞬間に(営業は辛いものだ)と感じる。
だが1件でもアポが取れると水を得た魚のように生き生きするものだ。
その瞬間のために辛いと言われる営業活動をしていると言っても過言ではない。
だが1件のアポイントで成績が挙がるだろうか。
2件も3件もアポを取らないとノルマは達成できない上に先に心がポキッと折れてしまう。
だからこそアポイントの成約率を跳ね上げる必要がある。
そこでトップ営業マンのアポ取りを観察した結果、最初の10秒に成功の鍵があることが分かった。
ぜひアポイントが苦手な営業マンは盗んでほしいテクニック。
相手に「短時間で得を感じさせる」のがコツである。
最強に辛いと言われる「飛び込み営業」の突破方法
正直、飛び込み営業は辛いと感じるはず。
B2B(企業相手)でもB2C(個人相手)でも門前払いを受けるからだ。
「そんな商品いらない」と言われる度に(自分がいらないと言われているのでは?)と錯覚するほど、『NO』を真正面に受けることになる。
営業の仕事は『NO』を『YES』に変えなければ話にすらならない。
馬鹿みたく「とりあえず200件回ってこい」という昭和時代の営業論をかざされるとウッとなるだろう。
令和時代に沿った飛び込み営業の基本をまとめた記事がある。
回数を重ねる意味のない行為は愚行だと気付くだろう。
高額商品を扱う営業は辛い
23歳や24歳そこらで1億円規模の商品を扱え、といっても到底不可能である。
例えば23歳で結婚もしていないボロボロのアパートに住んでいる学生上がりの青年が、とっくに生涯賃金を稼ぎ終えている大人たちと会話が弾むわけがない。
まして高額分譲マンションにすら住んだことがない営業マンが”高額分譲マンションの説明をする行為”に疑問を抱かないだろうか。
到底売れるはずもないから「辛い…」と安い居酒屋で愚痴を漏らす羽目になる。
だが中にはボロボロのアパートに住みながら、百戦錬磨の経営者たちに高額商品を売る営業マンもいる。
なにが決定的に違うのだろうか。
売れる新人営業マンと売れない新人営業マンの差は「商品に対するマインド」である。
営業する本人が売れないと思えば売ることは出来ないし、本人が扱う商品を高いと感じればお客様が高いと感じる。
たった20数年生きた小さなモノサシで百戦錬磨の経営者たちの価値観を測るな、ということである。
ただ営業マインドはスポーツと同じで訓練しないと磨かれない。
「その訓練の仕方が分からないんだよ」という声も聞こえてきそうなので、一つの記事にまとめておいた。
たったの3Stepを踏むだけであなたの営業マインドは180度かわるだろう。
最後に:営業は辛いものではなく、楽しむものである
営業は勉強しても勉強しても底が見えないほど深くて面白い。
未だ現役営業マンの私が伝えたいのは「営業を勉強している」というより「人間というものを勉強している」感覚に近いこと。
勉強すればするほど、自然に自分自身も磨かれていく。
つまり人間力を上げたいのなら、営業を学ぶことが最短の近道である。
どうしようもない人生だったが、営業に出会えて人生が変わった。
本当に音を立ててガラッと一回転した。
人づきあいの苦手な私が営業に出会えて、厄介なトラブルや複雑な人間関係から卒業できた。
今は辛いと思ったことは一度もなく、心の底から楽しいと思う日ばかりである。
営業に出会えて感謝しかない。