
売れる営業マンは、カッコいい。
「なぜカッコいいのか」と、考えたことはないだろうか。
売れる営業マンはスーツの着こなしが上手だったのだ。
どんなに素敵な営業トークを持っていたとしても、営業マンのスーツの着こなしがダサいと印象に残らない。「この人から話を聞いてみたい!」と思う営業マンは、スーツを上手に着こなしている。
どうすれば誰でも簡単にカッコ良く、スーツを着こなせるのだろうか。
それは「営業マンがスーツの着こなし術を知っているか否か」にあるのだ。
スーツの正しい知識がなければ、スーツを上手に買うことさえできない。
ベルト・スーツ・靴の組み合わせ方を知らなければ、一気に高級なスーツもダサくなる。
つまり営業マン自身がスーツの知識を持っているのが大切なのである。
本章では、新人営業マンやベテラン営業マンにまで、幅広く正しいスーツの知識を知って頂きたい。
本章では2部構成になっている。
・正しいスーツの着こなし術
・簡単なスーツのマメ知識
さぁ、輝ける営業マンの一歩を踏み出そう。
Contents
売れる営業マンの正しいスーツの着こなし術
営業マンはスーツの着こなしが命!
営業マンは見た目の印象が命である。
バリッとスーツを着こなしている営業マンと、ヨレヨレのスーツを着ている営業マンだと、印象が180度違うだろう。
その上、ダボダボのスーツやスーツの常識(ポケットの使い方など)を理解していないと、更に輪をかけて営業マンの印象が悪くなってしまう。
では本格的にスーツの着こなしを見ていこう。
スーツの着こなし1:肩のサイズ感が命である
ビジネススーツで欠かせないのは、スーツのサイズ感。
売れる営業マンは、自分にピッタリ合ったサイズ感を知っている上に、ビジネスシーンに合わせたスーツ選びをしている。
つまりスーツの着こなし術の第一歩目は”自分の体形に合ったサイズ感”が重要なのである。
スーツの着こなしのポイントは、肩幅と着丈である。
正しい肩幅のフィッティングが大切。
・肩幅と自分の肩のトップが合っているか
・背中に余計なシワが出ていないか
・脇下のゆとりがきちんと取れているか
スーツの着こなしが上手な営業マンは、フィッティングの際にスーツの肩をつまんで1㎝程度のゆとりを確認する。
ゆとりがあり過ぎるのは、着こなし術としてはNGなので気を付けて頂きたい。
スーツの着こなし2:ウエストがポイント!
肩の次はウエストが大切。
スーツの顔ともいえる部分。ウエストが合っていないと、スーツのシルエットが台無しになってしまう。
正しいスーツの着こなしをマスターして欲しい。
ボタンが無理なくとまり、シワがない状態が「ジャストサイズ」である。
スーツのジャストサイズの確認方法は、スーツのボタンをとめて、こぶし一個入るくらいのゆとりが目安。
ぜひ肩に続き、ウエスト周りも意識してスーツを着こなして頂きたい。
営業マンはバリッとしたスーツを羽織ることで、自信が漲るもの。
スーツの着こなし3:袖丈に注目しよう
せっかく肩もウエストもジャストサイズなのに、袖丈が長すぎたり、短すぎては少しダサい印象をお客様に与えてしまう。
営業マンならば袖丈まで意識して頂きたい。
腕をおろした状態で、ワイシャツが1㎝出ているのがカッコイイ着こなし。
なぜワイシャツの袖の方ががスーツより長いのかというと、スーツの袖口の劣化防止の為である。
短すぎるのは、間違ったお洒落の仕方。
営業マンはきちんとしたスーツの着こなしをして頂きたい。
スーツの着こなし4:着丈感が重要である
営業マンの背中は「売れる営業マンか売れない営業マンか」が分かるポイントともいえる。
背中にきちんと気配り出来ている営業マンは、お客様に対しても細かな気遣いができる。営業マンなら、スーツの着丈を意識したい。
正しいスーツの着丈とは、ヒップがちょうど隠れる長さを指す。
売れない営業マンはヒップ下より着丈が長いのは、足が短くみえてしまう。
短いと学生みたいな印象を与えてしまう。
スーツの着こなし5:パンツの裾丈を意識しよう
営業マンが意外と見落としがちな足元。
パンツの裾丈のフィッティングを意識したい。
パンツの裾の長さのベストは、靴の甲に触れるくらいが目安。
スーツの裾が長すぎると、見た目は悪い上にパンツの裾口が痛んでしまう。
反対に短すぎると、ソックスが見えてしまい、一気に幼ない印象を与えてしまう。
営業マンが知っておきたいスーツのマメ知識
営業マン必見!スーツの着こなしのマメ知識
スーツの着こなしを知っただけでは、物足りない。
サイズ感は合っているのに、色がバラバラ。
営業マンがカッコよく着こなしているが、座るときにスーツのボタンを外さない。
つまり「スーツの着こなしとは、見た目だけではなく使いこなす知識が必要」なのだ。
改めて自身のスーツの常識と照らし合わせて頂きたい。
着こなしマメ知識1:ベルトと靴の色はどう合わせるの?
ベルトの色と革靴の色は、合わせるのが基本中の基本である。
可能であれば素材や質感まで合わせると「一味違うな!」と思う。
ベルトは黒で革靴は茶色のバラバラ感にお洒落は存在しない。
どんなに高級スーツを羽織っても、一瞬で台無しにしてしまうほど、色合いと質感は大切なのである。
ちなみに色は同じでも、本革の革靴を履いて、ベルトはカジュアルも避けて頂きたい。
本格的な革靴×スポーティーなベルトは合わないからだ。
※革靴の基本知識を押さえると、着こなし術はグンッとあがる。
靴を大切にする営業マンは、売れる。
着こなしマメ知識2:ソックスの色は何に合わせたらいいの?
ソックスの色は「パンツまたは革靴の色」に合わせるのが基本。
ネイビーのスーツに黒の革靴なら、ソックスの色はネイビーまたは黒。
間違いなのは、ネイビー×黒=白のような方程式である。
3色使ってはいけないのが、暗黙のルール。
これが方程式。
「ネイビー+黒=ネイビーor黒のいずれか」
これはスーツの着こなしではNGなので真似しないで頂きたい。
プライベートなら最高にお洒落だと思う。
着こなしマメ知識3:上着のポケットにマナーは存在するの?!
デキる営業マンは、ビジネススーツのマメ知識を必ず知っている。
例えば、スーツを着用する際に上着のポケットに長方形のフタがついていないだろうか。このフタをスーツでは「フラップ」と呼んでいる。
このフラップの役割だが、ポケットの中にホコリや雨を入れない為に作られている。
つまり屋内では、フラップをポケットの内側に閉まっておく。
屋外では、フラップをポケットの外側に出しておく。
さすがにここまで意識してスーツを着こなしている営業マンに会った経験はない。ただ、フラップの知識を知っている営業マンは沢山いる。
ぜひマメ知識として押さえて頂きたいスーツのポケットの話である。
着こなしマメ知識4:なぜスーツのボタンは2つある?!
2つボタンもあれば、3つボタンもあるスーツ。
なぜボタンが2つも3つも付いているのだろう。
まずこのボタンは一番上のボタン以外、全て飾りである事実を知ってもらいたい。
つまり普段は一番上のボタンを閉めていれば問題ない。
下のボタンまで閉めていては、新人君と思われるかもしれない。
ぜひスーツのボタンマナーは、座った時はボタンを外し、立った時は一番上のボタンをとめよう。
複数ボタンがある理由
諸説あるが「1つボタンのモーニングと平服であるスーツと区別するために飾りボタンを1つ増やした説」が一番しっくりくる。
ただ誰にも「なぜ必要のないボタンがあるのか」は分からない。
PS:最高にデキる営業マンのスーツの着こなし
デキる営業マンの身だしなみは、袖のボタンにある!
本当にデキるビジネスパーソンがこだわっているのは、袖のボタンである。
スーツのジャケットの袖口に付いたボタンを見て欲しい。
漫然と並んでいる4つのボタンがあるだろう。
ちなみにこの袖のボタンを飾りボタンという。
デキる営業マンは、この袖のボタンにこだわりを持っている。
この袖ボタンのディティールにこだわり抜いてこそ、デキる営業マンである。
開き見せ(あきみせ)袖ボタンとは?
3組または4組の袖ボタンを指す。
ボタンホールがなく、飾りボタンだけが縫い付けられた一般的な仕様。
実際にご自身のスーツのボタンを触ってみて欲しい。
縫われているだけの一般的な袖口仕様である。
売れる営業マンの本切羽(ほんせっぱ)袖ボタン!
本切羽とは、袖ボタンにボタンホールと対になったボタンのこと。
つまりボタンの袖を留めたり外したりできるお洒落な仕様を指す。
本切羽のスーツは、お洒落営業マンは必ずしている仕様である。
仲間か否かを見極める為に「わざと一番外側のボタンを外すアピール」をさりげなくしている。
私はお客様と「本切羽の雑談」で大いに盛り上がったりする。
相手が本切羽仕様のスーツだった場合、最高に盛り上がる雑談テクニックである。
雑談に使える本切羽の由来
なぜスーツの袖にボタンがついているのだろうか。
有名な説は、18世紀末にナポレオン率いるフランス軍がロシア侵攻において、寒さのために出る鼻水を袖口で拭いていたことを嫌って、袖にボタンを付けたという。
私はこの雑談の話題を幾度となく、顧客と話したものだ。
ぜひ素敵なスーツの身だしなみと加えて、スーツのマメ知識で盛り上がって頂きたい。
PS:関連記事 デキる営業マンの身だしなみとは!?
ここまで営業マンのスーツの着こなしについてお話してきた。
スーツの選び方、スーツの着こなし方、スーツのマメ知識、どれもビジネスマンなら重要。
着こなし術と相乗効果が高い記事をいくつかピックアップさせて頂いた。
ぜひあなたには実りある素敵な営業活動をして頂きたい。