
営業で出世するには営業実績を挙げるだけだと思っていないだろうか。
営業成績No1だったとしても、出世コースに乗れるとは限らない。
出世コースに乗るためには2つのポイントがある。
・自社の歴史の理解
・マネジメント能力の向上
たった2つのポイントを外さなければ、出世コースに乗ることができる。
本章では、下記の営業の方に向けて書いている。
・営業成績は挙げているのに、なぜか出世コースに乗らない
・これから営業成績を挙げて、出世コースに乗りたい
「出世が全てではない」と仰る方もいるが、大抵は出世してない人が叫んでいる言葉である。
私は60ヵ月連続売上No1になり、営業取締役に就任した。
実際に出世を果たした私があなたに伝えたい言葉がある。
「出世は楽しいぞ!」
人とのお付き合い、給与、周囲からの見られ方、自己肯定感の底上げ…数えきれない恩恵が出世には隠されている。
ぜひあなたにも出世コースを勝ち取ってほしい。
自社の歴史を知ろう!出世コースに必要不可欠
会社の歴史を理解すると、営業の出世コースが見える
あなたが勤める会社は「どのような出世コースがあるか」を探らなければならない。
会社の歴史を徹底的に調べ尽くすのが、出世への一番の近道である。
会社の規模や業種によって、社風や慣習も大きく違ってくる。
だからこそ自身で会社の歴史を調べたり、出世した先輩にリアルな声を聞くことが大切なのである。
企業によって営業の出世コースは大きく異なる?!
【大企業の出世コース】
大企業の営業だと、営業成績だけ挙げても出世コースに辿り着かない。
1兆円企業の営業職だと、部下へのマネジメント能力やチームの売上達成を重視される。
つまり大企業の場合は個人の営業売上より、チームの売上達成率が注目される。
【中小企業の出世コース】
中小企業の営業だと、突き抜けた営業成績を挙げて出世コースに辿り着く場合もある。
中小企業の営業職だと、個人の営業売上が重視される。
つまり中小企業の場合は圧倒的な個人売上を叩き出す方が注目される。
それもそのはず、大企業と比べて中小企業は個人の売上が会社の売上に直結する可能性が高いからだ。
最終的に出世コースを決めるのは経営者
ただ上記はあくまでも一般論である。
会社の出世を決めるのは経営者だ。
やはりあなたは「どういう基準で経営者が社員を出世させるか」を学ばなければならない。
なぜならチームの売上達成率を重きを置く会社で、突き抜けた営業成績を個人で挙げても評価されにくいかも知れない。
その会社には一匹狼タイプは会社に合わないかも知れない。
つまりあなたの営業能力が、「どの会社で発揮されるか」という自己分析も必要になってくるわけだ。
出世を決めるのは全て経営者である。
その経営者の脳ミソを理解しないことには、出世コースなどあってないようなものだ。
あなたが輝ける会社を選ぶの1つの手かも知れない。
※最低限、社内営業は押さえておきたい。
大企業、中小企業でも使える驚きの社内営業とは?
出世コースで基盤になるのは、やはり営業実績!
大企業でも中小企業でも、営業成績が周囲より飛びぬけていないとお話にならない。
大勢の同期や先輩、後輩の中でも目立つことは必要不可欠である。
チームの売上を達成させるにも、あなたの営業実績は評価される。
大企業は個人でNo1を取らなくても良いが、チームでNo1を取ることが求められたりする。その中でもある程度目立った営業実績は叩き出さないと、人事の方の目には留まらない。
行きつく先は、やはり営業力。
あなたは個人で売上を挙げるのが上手な営業マンなのか、集団で売上を作り上げるのが上手な営業マンなのかを見極めるのも、ポイントである。
出世コースはあなたが作るものではなく、作られたコースに気付き、歩んでいくものだ。
※私は会社の役員になるまでは、圧倒的な営業実績で圧倒してきたタイプの人間である。だからこそ、中小企業を選んで入社した。
ちなみに以前は大企業の営業職だった。
知っておいてよかった売れる営業のコツとは?
あっという間にトップ営業マンの仲間入りを果たした”真似る行為”とは何だろうか。
出世コースに欠かせない!マネジメント能力とは?
営業で出世するには必須のマネジメント能力
大企業の出世コースを歩むにしても、中小企業の出世コースを歩むにしても、マネジメント能力は必要不可欠である。
もし突き抜けた営業実績を叩き出しても、マネジメント能力が欠如していたら必ず出世コースの足を引っ張る材料になる。
なぜなら出世コースを歩むと、否が応でも管理職になるからである。
だからこそマネジメント能力を営業の方に身に付けて頂きたい。
傾聴力が出世コースを切り開いていく
マネジメント能力に必要な力は、傾聴力である。
なぜなら管理職に必要なスキルはリスクマネジメントだからだ。
問題を発見してリスクを回避する。
そのリスクは人間からしか生み出されない。
傾聴力とは、相手の話にしっかりと耳を傾けるスキル。
マネジメント能力の基礎として、単に会話を理解するだけでなく、表情や仕草まで意識して相手の気持ちに寄り添いながら話を聞く力が最も必要とされる。
なぜなら部下の問題発見や不具合にきちんと耳を傾けないと”問題は解決されない”からである。
問題解決する能力はあっても、問題を発見できる能力がなければ検討違いの結果になってしまう。
だからこそ問題発見の鍵となる傾聴力を身に付けなければならないのだ。
※最強の傾聴力を磨くために必要な「営業のヒアリング」とは↓
傾聴力のコツを習得して、マネジメントをマスターしよう
コツはとにかく接触回数を増やすことに尽きる。
1人の人と長い時間居るより、職場全体のスタッフと1日1回は接点を持つくらいの気持ちで良いと思う。
実践すると驚く結果が生まれる。
細かいありとあらゆる情報があなたの元へ届けられる。
つまり多角的に問題を分析する手法がとれるのだ。
声が大きいメンバーに耳を傾けてばかりいては、痛い目にあう可能性が高くなる。
色んなスタッフに「今日は調子どうだい?」など声をかけてみよう。
その上、一人ひとりのスタッフの表情や仕草まで意識して、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞いてみて欲しい。
声掛けは思わぬ問題を引き出せる。
問題さえ見つかれば、あとは解決するだけ。
まずは傾聴力で周囲の話を聞いていこう。
マネジメントに必要な”メンバー育成力”
出世コースを歩む人間と出世コースを歩まない人間の違いは、「プロジェクトが失敗した時」に明確な差が出る。
プロジェクトを実行して、100%成功などしない。
必ずプロジェクトが失敗に終わる機会もある。
失敗した瞬間に周囲にかける言葉が非常に重要になってくる。
出世コースを歩まない営業は、
「お前のあのプレゼンが悪かったからだろ」
「やっぱり俺がやっとけば良かった」
「調べ足りなかったせいだ」
一匹狼タイプに多い発言。
出世コースを歩む営業は、
「とっても勉強になったね!この経験を次に繋げていこう!」
前向きに失敗を捉えて”誰が悪かったか”など一切話さない。
つまり出世コースを歩む人間は、次のプロジェクトの成功の為に士気を高める言葉を投げかけるのだ。
同じ社内で同じメンバーでプロジェクトが組まれる可能性が高いなら、次へ繋げるメンバーの士気を意識した方がいい。
同じメンバーの可能性が低いなら尚更、次へ繋げる言葉がけをするべきである。
「あなたと一緒に組みたくない」と言われ始めたら、ゲームオーバーである。
どんなに営業成績が良くても、”出世したいなら周囲との協力は必要不可欠”だ。
ぜひリーダーシップを発揮しつつ、士気を高めてプロジェクトを達成しよう。
プロジェクトを達成することがメンバーとの強い結束力を生む。
営業で上にいくために欠かせない言葉のチョイスとプレゼンの仕方とは↓
PS:相手を許せる順番が”出世コースの順番”である
相手を許せる順に出世コースは決まっていく
許せるということは、相手に愛情があって初めて許すことが出来る。
この「許す範囲」の広がりによって、あなたの器と出世が決まる。
課長は次長に許され、次長は部長に許される。
部長は取締役に許され、取締役は社長に許される。
許すということは、社会と同じくピラミッド型になっている。
このことに気付いたあなたは、相手のことを許す人間になるべきである。
あなたはこのブログを読んでいるくらいだから、出世したい人なのだろう。
それであれば、許される側ではなく、いち早く許す側にまわろう。
※許される側ではなく、許す側に回る最大のポイントは「行動習慣」にある。
行動が習慣を作り、習慣が人格をつくっていくのである。