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学齢なんて関係ない!と言うひとに同情してあげよう。その話が出る度にあなたはイライラする必要なんてないのだ。
あなたの周りにもいないだろうか。
「学歴なんか関係ない。社会人になったら関係ないんだ。」と、声高らかに言っている人はいないだろうか。
たいてい、どの職場にも一人や二人はこうした困った人がいるはずだ。
私の周りにもいる。
「年収が全てだ!学歴ではなく年収が偏差値だ!」
そのコトバを聞くだけで、飲んでいるコーヒーに手をつけたくなくなる時期があった。
学生時代の勉学への努力不足を払拭したいのか、叫ぶのは恥ずかしいからやめた方がいい。
例えその人の年収が一時的に高かったとしても、すぐ元に戻るだろう。
なぜなら、年収だけが成功だと思っているからだ。
当時、私は年収が高いことで勉学をしていた人を遠回しに侮辱することが許せなかった。
ただ、その人たちの本質を把握しておけば、なんてことないことに気づかされた。
どうしてそのような事を周囲に言い続けるかといえば、”学歴に強烈な劣等感を抱えている”からだ。
何度も同じことを、オウムのように繰り返す理由は、自分自身でコンプレックスを認めていないからに他ならない。
もし、あなたが学歴がない上司に、しつこく学歴の話をされたのならば、「学歴が欲しかったのね」と、心の中で同情してあげるべきなのだ。
相手のコンプレックスをぶつけられて、あなたがストレスを溜めるのはおかしい。
真面目な方に限って、溜め続けるはずなので、少し気持ちに余裕をもって接してあげて欲しい。
あなたがコンプレックスを抱えているのならば、受容してみよう。たったそれだけでスッと楽になる。
あなたにはここでぜひ、コンプレックスの連鎖をストップしてみてほしい。
先ほどの学歴コンプレックスの人から受けた説教を、次は部下の方に「あなたのコンプレックス」をぶつけてはならない。
男性でいえば、「背が低い・器が小さい・収入が少ない・学歴がない」などである。
まずは、受容してみよう。
背が低いのは、変えられない。
だが、背筋をピンッ!と伸ばせば、猫背の伸長高い人より印象に残る。
もっといえば、背の低い・高いなど『夜、横になってしまえば関係ない』のだ。
ずっと背が低いことで悩んでいても、劣等感は深まるばかりである。
変えられない事実ならば、ひとまず受け入れて、ポジティブに考え直そう。
一つのコンプレックスもない人は、世の中にいない。
もし、「ないです!」と声をあげる人がいたのなら、単純に羨ましい。
僕も、もちろんコンプレックスはある。
ポジティブに、ポジティブに!
コンプレックスを隠そうとすればするほど、相手がより一層気になってきてしまう。
驚愕の事実を伝えたい。
いくら自分のコンプレックスを隠しても、周囲には100%バレているのだ。
器が小さいことを気に病む人は、周囲に「器が小さいこと」はバレている。
自分が少し卑しい人間だと病む人は、周囲に『卑しい人間』と、とっくにバレている。
「毎回、食事の会計の前に席を立つよね」
「お会計の端数、いつも出さないんだよな」
「会計時に、財布すら出す素振りがないな」
大人だから、口には出さないが100%思われているのである。
つまりあなたが思っているより、周囲は”あなたを観察”しているのだ。
コンプレックスというのは隠そうとすれば隠そうとするだけ、目立ってしまうもの。
そして、あなたが思っているより周囲は気になっていないという事実にも気付こう。
ただ、あなたが気になり過ぎるあまり、周囲がそのことに意識が向いてしまうのも逆効果である。
まずは、コンプレックスを受容してみると、あなた自身が過剰に意識しなくて済む。
過剰な意識から脱出すると、相手はあなたが思うほど気にしないことに気付くはずだ。
逃げず、隠さず、堂々と正面から受け止めてみよう。