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表情の観察を意識するだけで、人間関係がスムーズにいく
人の表情を読まずして、会話を続けるのは人形と話しているのと変わりない。
「どうしていつも嫌われるのかな。。。」と悩んだり、言ってはいけない一言を発言したために出世街道から外れた人もいる。
その人達に共通しているのは、人の表情を読まずに話を続けてしまったために起こった出来事だった。
相手の嫌がることを無意識に発言し続けた結果、殺人事件にまで発展するケースもある。
相手のコンプレックスを見事に打ち抜いた結果、憎しみに変わったのだろう。
反対に相手の表情を読んで、嫌がることを発言しないだけでトラブルに巻き込まれることもなく、ご縁が長く続く人もいる。
それほど、”コトバの力”は人と絶縁するキッカケにもなるし、ご縁が続いていく力もある。
だからこそ、相手を選んで発言するべきだし、相手が嫌がりそうなことを発言してはいけない。
では、相手が嫌がりそうなことを発言しないためには、一体どうしたらよいのか。
それは、”相手の表情をしっかり観察”するほかない。
何も難しいことなどなく、相手のことを見て話せばすぐに理解できる。
よほどの話術のプロ(弁護士など)以外は、目・眉・唇に変化が表れる。
目を動かさず、ジッと見られているのならば、イラっとされているかも知れない。
眉が一瞬、中央に寄ったのならば、嫌な思いさせたかも知れない。
唇を一文字にグッと力が入ったのならば、何かを我慢したのかも知れない。
つまり、相手の表情をみて、「今、この人はどんな心情なのだろう?」と、予測するクセをつけておくべきである。
嫌悪感を示すサインは必ず顔や身体の細部に出る。
そのサインを見逃さないことだ。
人間の感情は減点方式であり、いくら喜ばせても、”たった一回許せないこと”をしただけで一発アウトである。
長く相手との縁を紡ぐには、相手が嫌がることをしないことに尽きるのだ。
ぜひ、相手の嫌がる表情をあなたの記憶に焼き付けよう。
たったそれだけで、人間関係は一変するだろう。
感情が表情に出にくい人の場合は、体に感情のサインが出る
「顔の表情では分からなかった」という人がいるならば、体の細部に目を向けて欲しい。
拳を軽く握ったのならば、沸々とした怒りがこみ上げているのかも知れない。
腕を組んだならば、反対意見を持っている時かも知れない。
今まで前のめりになって座っていた人が、急に背もたれに背中をくっつけたならば、不満を持っているのかも知れない。
感情が表情に出にくい人も体の細部には、しっかり表れてくるはずだ。
その心の信号をあなたは見逃していけない。
何がポイントで嫌がる人なのかは、話してみないと分からないものである。
なぜなら、人間は十人十色で生まれ、育った環境も場所も一つとして同じ人はいないからだ。
もし、あなたが相手の嫌がる話題に触れてしまったら、一体どうするのか。
あなたは、二度とその話題に触れないことだ。
二度触れてしまったら、相手の記憶に完全に刻み込まれてしまう。
もちろん、このように話している私も人の嫌がることに触れてしまうこともある。
その際にはきちんと感情の記憶に刻み込んで、金輪際その話題に触れないように徹底している。
ミスした話題に触れないことが、大人のマナーである。
PS:相手の嫌がることは日々変わる。このことに気付くと、人間関係が一変する
私は相手の嫌がることを言ってしまうことが多く、痛い目をたくさんみてきた為に多くのことを学んだ。
相手の嫌がることをいった後に「そういう意味で言ったんじゃないんです!!」と叫んだが、より一層関係が悪くなった経験もある。
その経験から嫌なことを言わないように気を付けることができるようになった。
だが、またも壁にぶつかってしまった。
その壁とは、日々相手の人生が変わっていくことに気付かなかったのだ。
先日まで一緒に昇進する話で盛り上がっていたのに、次会う時にまた昇進の話をすると、明らかに不機嫌な態度が見て取れた。
つまり、相手は昇進できなかったのだ。
私は相手も確実に昇進できると聞いていた為、てっきり昇進したとばかり思って話を振ってしまったのだった。
あの時の相手の何とも言えない表情を見て、相手の嫌がることを記憶するのもそうだが、「相手の日常の背景にも気を配る必要があるのだな」と、気付くことができた。
私自身、日々勉強である。
人間関係をいつも円滑にするのは、相手への配慮が必要。
人望がある人は、相手の嫌がることをしない。
その結果、豊かな人生を送っている。