
あなたの短気は才能である。
あなたは短気で悩んでいるかも知れない。
ただ、”あなたの短所は長所になる”ことを知ってもらいたい。
もしあなたが相手の振る舞いや言葉遣いに対して、カチンッとくることが多いとしたら、サービスマンの才能があるかも知れない。
なぜならば、サービスマンはお客様が「カチンッ」とくる100倍速く、あなたが先読みしてイライラを未然に防がなければならないからだ。
例えば、あなたはお腹が空いているとしよう。
その状態のあなたが、レストランの注文を頼む際に、「すいませ~ん!」と呼んだとする。
すると、他のお客様も「すいませ~ん」と呼んだ矢先に、そちらにオーダーを取りにいったとしたら、あなたはカチンッとくるだろう。
レストランを利用している他のお客様も同じことをされて、イラついてるはずだ。
そのイラついたオーラは、周囲に伝染して、レストラン全体がピリピリした雰囲気に包まれる。
そのような事態にならないためにも、お客様がカチンッとくる前に察知して、対処しておくべきなのである。
ただ、その状況でもイライラしない人もいる。
その人が、店員側になると”イラつく人の気持ち”が分からない。
だから順番関係なくオーダーした人が自分から近い順で取りにいくのだ。
イラつく気持ちが分からないから、その人が注文を取りに行っても、お客様のイラっとしたオーラを感じ取れずに見過ごしてしまう。
そうして、「お客様は二度とそのお店にいかない!」と、決意してしまう。
反対に、あなたがお客様の気持ちを汲んで、先読みした行動ができれば、結果は真逆になるだろう。
つまり、ただ単純に短所を直すのではなく、短所を長所に転換できるように考えるのが大人である。
短い人生、全ての短所を直している時間はない。
それならば、ぜひ短所を長所に変える為に頭をフル回転させよう。
その短所の好転こそが、あなたの人生を一変するキッカケになるだろう。
短気の人だから輝ける場所がある
人より先に”カチンッ”と来ないと、カチンッとくる人達から嫌われることを覚えておくべきだ。
普通の人は、短気な人を「イラッ」とさせてしまうかも知れない。
短気な人は、超短気な人を「イラッ」とさせてしまうかも知れない。
超短気な人は、あなたを「イラッ」とさせてしまうかも知れない。
仮にあなたが超絶短気だった場合、相手をイラっとさせずに対応出来る可能性があるかも知れない。
なぜならば、短気なあなたは相手が嫌がるであろうことを、瞬間的に察知するからである。
つまり、物事の本質は表裏一体であり、短気な人は短気な人のポイントをおさえることができるのだ。
例えば、先ほどのレストランの「すいませ~ん」のオーダーが被った時の対処の話。
2番目に呼んだ人の席があなたから近かったとしても、少し遠い1番目のお客様のオーダーを取りにいくべきである。
では、2番目の人にはどうするか。
2番目に呼んだ人には、「のちほどすぐにお伺い致します」と謝罪もそえて、1番目の人に向かうのだ。
オーダーの取る順番や料理がくる順番を、お腹を空かせたお客様はとても気にしている。
その順番を守らなければ、中にはカチンッとくる人もいることを知っておくべきだ。
このように、サービスの本質は先回りである。
その人が、イラッとする障害物を先に避けて置いてあげる事が大切だ。
先回りすることによって、いつもお客様は笑顔でいれる。
その心地良さに、短気な人はすぐ気付くのだ。
それもそのはず、短気な人はどこに行っても、「イラッ」ときているからだ。
イラッと来ない心地良さが、短気な人をメロメロにさせる事が出来る。
実際に一次情報として、お客様本人から「秀吉さんのイラッとさせない点が素晴らしい」と、言われてきたことだから、間違いない。
短所を気にし過ぎる必要はない。
あなたも短所と向き合って、長所に変える工夫ができれば輝けるはずだ。
短気ではないが、サービスマンになりたい人は一流のレストランに行こう
「私は、短気ではないです!でもどうしたらサービスマンになれますか」という人は、どうしたら良いのか。
それは至って簡単である。
”最高クラスのレストランに通うこと”である。
一流のレストランに定期的に通うと、とても良いことがある。
何かのキッカケで三流レストランに行くと、全ての接客が気になってしまうのだ。
これには例外がない。
「ん?いつもはこのタイミングで料理がくるのに、来ないぞ」
「ん?テーブルクロスにシワがあるぞ」
このように人間は、”他と比べること”で、評価できるようになる。
モノを買う時もそうだろう。
「この鞄は安い、高い。品質が悪い、良い。」
このように比較できるはずである。
ただ、1つブランドの鞄しか知らなければ、その鞄が高いのか安いのか分からないだろう。
ましてや、品質の良し悪しなどは比較することで、理解できるものである。
レストランでも全く同じことがいえて、三流のレストランしか知らなければ、サービスや味の良し悪しの基準は三流レストランのみである。
だからこそ、あなたは一流のレストランを体験しにいくのである。
そうすることで、客観的に物事を比較することができて、あなたのサービス力は格段とあがるだろう。
PS:先回りこそ、人生を豊かにしていく
私はお金がなかった為に、頻繁に一流レストランに行けなかった。
だからこそ、行った際には「なにか掴んでやる!」という気持ちで臨んでいた。
そしてある時、「すいませ~ん」の声が飛び交っていないことに気付いたのだ。
つまり、全てのスタッフがお客様の意図を先回りして、ベストタイミングでオーダーをとっていたのである。
これには驚いた。
一番何に驚いたかというと、後手に回らない素晴らしさである。
お客様に呼ばれてから、オーダーに行く。
また、お客様に呼ばれてから、オーダーを取りに行く。
同じオーダーを取る行為でも、相手に与える印象は180度ちがうということだ。
このことに気付いてから、同じ作業をしている人でも先回りしてサービスをする人を好きになるようになった。
そして、私自身も先回りサービスが基本となったのだ。
どうせ同じ作業をするならば、印象がよい方がいいに決まっている。
ぜひ、あなたもお客様の意図を感じ取って、先取り人生にしよう。