
黙って相手の話を最後まで聞くだけで、空気が読めるようになる
「なんで誤解されるのだろう」
「そんなつもりで言ったわけじゃないのに…」
このように悩む人は非常に多い。
私自身、当時は非常に悩んでいた。
上司に「秀吉は、ホント空気読めないよな」と言われきた。
その度に私は、「そんなつもりで言ったんじゃないんです!実は…」と弁解すればするほど、状況は悪化していった。
どん底に落とされた気分になり、「自分はダメ人間なのではないか」と自己肯定感もさがっていくばかりだった。
そんな中、たまたま通りすがった書店で目にはいった”人付き合いの本”を読んで、人生が変わった。
私は空気が読める人と、読めない人の差は才能かと思っていたが、才能の有無ではなかった。
”相手の話をしっかり聞けるか否か”の問題だったのである。
相手の話を最後まで聞けるようになってからは、一切空気が読めないなど言われたことがない。
それどころか、お客様や社内からも「凄い空気が読めるんだね」と言われるようになった。
ここまで話すと、あなたは「何か特別な技術があるのでは?」と思うかも知れない。
特別な技術やトークスキルも必要ない。
必要があるのは、たった1つである。
”黙って聞く”
黙って聞くだけで大きく成果は変わる。
何も難しいことは1つもない。
今から実践できるので、ぜひすぐ取り入れて頂きたい。
その結果、あなたの悩みが消えて、明日が愉しくなる毎日を迎えることができるはずだ。
たった今から試してみよう。
相手の誤情報でも、黙って聞くことで信頼に繋がる
人の話を遮って話すから、空気が読めないと言われる。
人は満足すると、不平不満がでない。
反対に人は不満足だと、不平不満が出やすい。
人間というのは、自分の話を聞いてほしい習性がある。
なぜなら、人間が一番興味のあることは自分自身であるからだ。
つまり、人が話している最中に話を遮ってはいけないし、話題を奪ってはいけないのである。
しっかり最後まで話をあなたが聞けさえすれば、相手は満足する。
例えば、「こないだグアム行ってきたんだけど、すごく楽しかった」と、話をしている最中に話を被せてはいけない。
間違っても「私はハワイ行ってきて、とても楽しかったんですよ!」と話を遮った上で、話を奪う行為は”空気が読めない”と言われる原因になる。
あなたは、「誰がそんなことするんだよ!」と思うかも知れないが、例えば”あなたが熱中していること”だった場合はどうだろうか。
その上、相手が間違った知識を繰り広げていても、あなたは黙って聞き続けていられるだろうか。
あなたが脇目も振らず熱中していることが話題でも、話さずにいられるだろうか。
それも相手が間違った情報を自慢げに展開していたら、口をはさみたくなるだろう。
ただ、その際にあなたはグッと我慢して、聞き続けよう。
それが大人の気遣いである。
あなたの友人ならば口を出しても嫌われないだろう。
あなたの親戚ならば口を出しても嫌われないだろう。
ただ、上司やお客様に対してはご法度である。
あなたは相手の”間違った情報”をグッと我慢して、話を聞き入れてアツくならない。
聞かれた質問だけに答えるべきである。
たったそれだけ相手があなたに対する印象は変わるはずだ。
そのお客様や上司が、”言いたいことを飲み込んだあなたの事”を後日、何かのキッカケで気付くことがあるかも知れない。
その時に相手は、「知っていたけど、あえてプライドを傷つけない為に言わなかったのか!」と思う。
そのことに気付いた相手は、もうあなたにメロメロである。
相手の誤情報を論破しないだけで、空気が読めないヤツから”空気が読める人”に変わるのだ。
ぜひ、あなたもグッと堪えて、その後の展開を愉しみに待とう。
このことが出来ると、毎日愉しみが増えていく。
PS:蛇足ほど無駄なものはない
私は蛇足が多いほうだった。
例えば、「言っていいか分かりませんが」と前置きをしていた。
この世に、言っていいか分からないことはないのである。
あるのは、”言ってはいけないこと”と、”言わなければいけないこと”だ。
私はいつも中途半端な前置きを常にしていた。
なぜなら、自分に自信がなかったし、自分が言ったことの責任を取れないとビクビクしていたからだ。
ただ、蛇足である余計な前置きをやめてから、お客様や上司からは「秀吉さんは、回りくどくなくて、良い!」と言われるようになったのである。
それからは、なるべく言い切る言葉を使うようにしている。
言い切ることは、とても勇気がいること。
だからこそ、間違った発言もある。
その際は潔く、言い訳せず、謝ることだ。
たったそれだけで、相手の印象は「真面目な人だ!嘘はつかない人!」と思っていただける。
これからは中途半端な発言はせず、実直に生きよう。
あなたの肩の荷がおりて、楽になることを実感できるだろう。