
公私ともに頼りがいがある人が、リーダーだ
カッコいい人とは、どんな人だろう。
仕事が出来る人は、どんな人だろう。
リーダーシップがある人は、どんな人だろう。
それは、100%辛い時に、100%辛い顔をしないことである。
普段とても頼りがいがある上司が、トラブルで右往左往していたら、どうだろうか。
部下と一緒になって抱えた問題に、顔を歪めていたらどうだろうか。
その瞬間に、「あの人はリーダーでも何でもない!」と思われて、ジ・エンドである。
何が起きても狼狽えず、右往左往しない人こそ、リーダーシップがある人だと思うだろう。
つまり、あなたは”何が起きても、ドシッと大きく構えるべきだ”ということである。
ピンチの時こそ、冷静且つ周りを安心させる雰囲気を出すべきなのだ。
このギャップに、人は魅了されるわけだ。
プライベートでも全く同じである。
大きな地震が起きた時に、真っ先に外に出る人はどうだろうか。
「やばい、やばい、どうしよう、やばい」と、言い続ける人はどうだろうか。
普段強きな人ほど、そのギャップはダサく見えてしまう。
地震が起きても、冷静に、家族の状況確認と家族への指示出しが的確であれば、家族は「やっぱりこの人は凄い!」と惚れ直すだろう。
やはり仕事でもプライベートでも予想外の出来事にこそ、冷静に対処するべきなのだ。
それが仕事ではリーダーであり、プライベートでは一家の大黒柱だろう。
ぜひ、あなたがリーダーを目指すならば、公私ともに頼りがいのある人になろう。
慌てないことにより、あなたを困らせる人を炙り出せる
あなたがトラブルに巻き込まれたとしても、内心ドキドキで構わない。
多くのリーダーは冷静に振舞ってはいるが、顔に出さないだけで、内心はドッキドッキで「どうしよう!」と思っている。
つまり、普通の人と違う点は、”顔に出すか否か”の問題だけだったのだ。
私はそのことに気付いてから、ピンチの度に極力顔に出さず、席から動かないでじっくり考えるフリをするようになったのである。
これは周囲に効果テキメンだったし、ある恩恵を受けることになったのである。
ある恩恵とは、悪い報告をしてくる人の中には、私を少し困らせようとした曲者が混じっていたことに気付いたことだった。
”なぜそのことに気付いたか”というと、その曲者の顔が、面白くなさそうな顔に変わったからである。
私が動じず、冷静に聞いている姿をみて、面白くなかったのだろう。
そういう”困らせたがりちゃん”を撲滅できたのは、ビジネスをする上で非常に大きかった。
その曲者に一旦捕まると、2倍も3倍も時間を引っ張られるからだ。
事実の上に”少しの嘘”を乗っけられることによって、判断と決断が2,3歩遅れてしまう。
緊急事態の時の判断の遅れは、致命的である。
あなたも困った顔を出さずに、深呼吸して呼吸を整えた上で解決に挑もう。
あなたのその姿に周囲はメロメロになるだろう。
PS:トラブルで、命まで取られることはない
トラブルの際に右往左往しないコツは、動かないことである。
頭を掻いたり、鼻を触ったり、眼球を右へ左へ動かしはいけない。
顔色を変えず、動かず、ゆっくり「なるほど、少し時間をください。」と、言ってみて欲しい。
その瞬間に、部下は「おッ!カッコイイ!」と思うかも知れない。
私も「おッ!」と思った一人で、尊敬する上司に聞いてみたのだ。
「なぜ、そんなにどっしり構えていられるのですか?」と。
その答えが、実に面白かった。
「どんなトラブルでも、命まで取られることはない!」だった。
それ以降、私もその精神を受け継ぎ、トラブルの時の対応をこっそり真似をさせてもらっている。
ぜひ、この機会をキッカケに、動揺する側ではなく、安心させる側にまわろう。
安心させる側の人生の方が、100倍楽しい!と、一言添えて終わりする。