
ビジネスにおいて先回りこそが、出世の秘訣である
出世する人と出世しない人は、いったい何が違うのだろうか。
出世組が業界を揺るがす画期的な企画を閃いたわけでもないのに、差が広がっていくのはなぜだろう。
その答えは至ってシンプルだ。
いかに”ものごとを先回りして動くか否か”が決め手でだったのだ。
同じ作業でも、指示をした上司が出来上がりを待つのと、支持される前に出来上がったものを提出するのでは、評価が180度変わる。
同じ企画でも、上司が「これ金曜日までに提出してね」と、言われた瞬間に提出するのと、金曜日に提出するのとでは、同じクオリティでも印象があまりにも違うのだ。
その上をいくのが、「これやっておいてね!」と言われる前に仕上げておくことである。
私自身、部下に物事を頼む前に「これ先にやっておきましたから!」と、仕上げた部下をみて、”出世するな”と思う。
つまり、サラリーマンの出世とは”上司の脳ミソの中身をいち早くインストールしたもの勝ち”ということである。
このことに気付くだけで、あなたの仕事の評価は見違えるほど変わるはずだ。
一部の天才を除いては、ほとんどの人がこの方法で出世を果たしている。
私は、人間のスキルだったり、閃き力にそこまで差はないと思っている。
ただ、出世組は他の人より”少し先回り”が出来るだけだと確信している。
なぜ言い切れるかというと、私がそうして出世してきたからだ。
その先回りのコツさえ掴めば、周囲から認められ、より一層信頼される人生になるだろう。
せっかく能力もスキルもあるのに、評価されないのは非常に勿体ない。
ぜひあなたの能力を存分に活かす為に、出世しよう。
頼まれごとは先に取り組んでおくべきである。
あなたは上司から仕事を振られたりすることは、日常茶飯事だろう。
「今度ね、こういう企画やるみたいなんだけど、考えてみてくれるかな」
「今度、こういうイベントやるんだけど、周辺の状況など調べてくれないかな」
極端いうと、これを言われた瞬間に、”ゲームオーバー”だと思う感覚を身につけなければならない。
とても重要なことだが、同じしなければならない事を、言われて実行するのと、言われる前に実行しているのとでは、評価には雲泥の差があるということだ。
では、どのようにして先回りするのか。
それは、”直属の上司の1つ上の役職の人が何を求めているか”を考えることである。
つまり、2つ上の役職になったつもりで仕事をしてみるということだ。
なぜ2つ上の役職を気にするべきかというと、あなたの直属の上司は2つ上の上司の指示において動いている。
その指示は必ず直属の上司から、あなたに指示がくるのだ。
サラリーマン社会ではこのように伝達ゲームみたいに指示がおりてくるのである。
だからこそ、2つ上の役職の考えをインストールする必要があるのだ。
2つ上の役職までであれば、あなたが接点を持つ機会はあるだろう。
その短い接点の中で、”何を考えているのか”を聞くべきである。
万が一、聞けないのならばその上司が仲良くしている人に聞くのである。
必ず思考は言語化され、機密情報ではない限り、周囲に話しているはずだ。
あなたはハリネズミのように周囲にアンテナを張り巡らせることが大切である。
その先回りした情報さえ手に入れることが出来れば、あとは楽勝だ。
なぜなら、日頃依頼されている仕事をあなたはこなしているはずだ。
結果、支持前と後の作業量は全く変わらない。
それで出世できるのなら、早く出世してしまおう。
出世したならば、雑務が少なくなり、あなたが一番やりたいことに時間を割くことが出来る。
どうせ仕事をするのならば、好きな仕事を出来る環境を整えて、愉しもう。
PS:目の前の利益を取ると、出世に失敗する
せっかくここまで出来たのに、全てを水の泡にしてしまう人がいる。
その人の特徴とは、直属の上司を飛び越えて、2つ役職上の上司にアピールしてしまうことである。
それをすることによって、直属の上司は気分が悪いはずだ。
少し癖のある上司ならば、是が非でもあなたの足を引っ張ってやろう、という精神が生まれてしまう。
サラリーマンの出世の一番の壁は、上司があなたへ嫉妬や妬みを持つことである。
嫉妬や妬みを回避する方法としては、仕事の成果を直属の上司にあげてしまうことだ。
悔しいかも知れないが、あなたは目先の利益に囚われてはいけない。
いつでも人生を謳歌する人は、先に恩を与える人だ。
そういう人が人生豊かにデザインしていくのである。
ちなみに補足すると、鋭い役員はあなたのその姿を見ている。
あなたの役職があがった際には、なぜか”その役員から好かれている状態”になっているはずだ。
それもそのはず、あなたが直属の上司に手柄をあげたことによって”既に信頼を獲得”しているからである。
成果は執着せず、すぐに手放そう。