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言行一致の度合いが、ビジネスでの信用度である
世の中にはアマチュアの人が多い。
スポーツの世界もビジネスの世界も同じだが、プロは非常に少ない。
スポーツで見ると、プロゴルファーになるには一次予選、二次予選、最終プロテストと非常に狭き門がある。
合格率10%以下の狭き門をくぐり抜けて、晴れてプロ資格が与えられる。
そしてその後、2通りの道に分かれる。
プロになったが、活躍しない人と活躍する人である。
前者はプロになることが目的の人で、後者はあくまでもプロは通過点であると考える人。
この差は非常に大きい。
翻ってあなたはどうだろうか。
ビジネスの世界で胸を張って、「私はプロです!」と言えるだろうか。
スポーツの世界とは違い、ビジネスではプロとアマチュアの差が明確に分かれていない。
では、ビジネスにおいてプロとアマチュアの明確な違いは、一体何なのだろうか。
それは、”言行一致しているか否か”の違いである。
プロはいつも言ったことを忠実に守り、人を裏切るようなことはしない。
アマチュアは平気で言ったことを覆し、言い訳をつらつらと述べる。
ビジネスにおいて、言行一致の度合いが信用を生み、信頼を創っていく。
ビジネスでは信用が何よりも優先される。
なぜなら、言葉と行動が一致していない人から、モノを買いたいという人はいないからだ。
プロはいつも言行一致しているからこそ、お客様から信用があり、会社からも信頼される。
嘘つきを好きになる人がいないように、信用できる人を嫌いになる人はいない。
信用のおける人間になれば、仕事もプライベートも充実した毎日になるだろう。
なぜなら信用のおける人間に、人はメロメロになるからだ。
信用度を高めるには、社交辞令を言わないこと
言行一致の度合いを高めるには、”社交辞令を言わないこと”だ。
日頃から社交辞令を言う人は、表面的な言葉のみを放ち、行動が伴わないケースが多い。
年齢を増す毎に、その癖はベットリとあなたに付着して、ビジネスにまで影響が及ぶ。
例えば、お客様や取引先から「今度、お食事しましょう!」と誘われたら、どうだろうか。
おそらく、「はい、ぜひ行きましょう!楽しみにしています!」と、答えているだろう。
この会話に具体的な話は一切出てこない。
つまり、社交辞令には、時間や日付が明確に定められていない。
だからこそ、多くの人が心の中で体裁を保つために、「実現しないが、この場は言っておこう」と、気軽に相手に伝えてしまう。
そして、答える方も「はい!ぜひ行きましょう!」と言って、そのあと実現することはないと思っている。
これが、社会人の嘘の始まりである。
こうした嘘で塗り固めた社交辞令を連発することにより、あなたは嘘をつくことに次第に慣れてしまうのだ。
これは、仕事に限らずプライベートも嘘だらけになってしまう。
お付き合いしている人が、「結婚したい」に対して、「うん、しようね!」と期日を決めずに流してしまう。
婚約して1年以上過ぎているそのカップルは、間違いなく結婚はしないだろう。
女性が結婚を問い詰めると、男性は「仕事が軌道に乗ったらね」とかけ離れた話を繰り出してしまう。
このように、事例をあげればキリはないが、無意識に嘘をついているのである。
そんな蝕まれた思考の中では、お客様の前でも気づかぬうちに、あなたは嘘をついてしまっているはずだ。
お客様というのは不思議で、自分の嘘は気にしないが、”相手の嘘”に対しては非常に敏感に感じ取ってしまう。
つまり、あなたの社交辞令や嘘は、100%バレているということである。
おべんちゃらは学生までにして、社会人になった今、本音で生きていこう。
本音の最大のメリットは、ノンストレスである。
窮屈な人生から、解き放たれよう。
本音で生きると、おべんちゃらな偽物たちがいなくなる
本音はとても気持ちいいものである。
例えば、先ほどの「今度、お食事しましょう!」と言われたらどう答えるか。
「今夜どうでしょうか?!」と答えてみよう。
本気で誘っていない相手は、「今夜はちょっと用事があって…」と、お茶を濁すだろう。
お茶を濁した相手は、2度とあなたに社交辞令を述べてこない。
なぜならば、おべんちゃらな相手は、本気で誘ってくるあなたを危険と判断するからである。
反対に、あなたが相手を誘うならば「今日、お食事いきましょう!」と言ってみてほしい。
相手もあなたに好感を持っているのであれば、必ず「いきましょう!」と、言うはずである。
仮にその日行けなくても、「明日はどうですか?」と、直近で別日を指定してくるだろう。
あなたが本音で生きていれば、言行一致しない人は離れていき、本気の人達があなたを取り囲むのだ。
こんなノンストレスな人生はない。
それには、まず”あなたが本音で生きる”べきである。
たった今から、言行一致を意識していこう。
PS:実直に生きると、あとから信用がついてくる
言行一致を心掛けるということは、調子の良いことを言わずに本音で生きることである。
私がいつも意識していることであり、意識し始めてから驚くほど環境が変わった。
お客様からも一瞬で信用されて、「あなたから、一生に一度のマイホームを買いたい!」と何度も言われた。
それも、”家の金額や間取りが決まる前”にである。
一生に一度の家を決めるのに、お客様とお会いしてから最低でも3か月間お打合せしていくことになる。
営業職の中で最も会う頻度が多い住宅営業こそ、言行一致度が高くないとご契約など結ぶことなどできない。
なぜなら、ご契約してから30年以上お付き合いすることになるからだ。
つまり、約束が守れない人間と30年間付き合いなどしたくない、とお客様は思うのである。
お客様も本気の目で、”この営業マンは信用のおける人なのか”と、観察してくる。
その信用をおけるか否かの基準が、”言動と行動が一致しているか”なのである。
まずは小さなことからでいいと思う。
自分に嘘をつかずに、実直に生きると信用はあとからついてくる。
信用持ちがプロである。
今から、あなたもプロを目指そう。