コピー取りの雑務がキッカケで、最短出世を果たす転職組の物語。
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転職をした直後は、能動的に周囲のお手伝いすることが社内営業である

 

 

20世紀までは、何となく仕事をして、何となく給料が振り込まれたが、今は違う。

 

年功序列はなくなり、利益を生まない人間は淘汰される厳しい時代に突入している。

 

私が肌身で感じているのは、生ぬるい時代にあぐらをかいていた人達が、”今”苦労しているということだ。

 

 

転職組を観察し続けて2通りの人間がいることに気付いた。

 

真面目にコツコツと仕事に打ち込んだ人と、何となく仕事をしてきた人達である。

 

 

前者は、転職した直後から自分で仕事を見つける努力をして、周囲に「何かないか」と声をかけていた。

 

 

後者は、上司が指示するまでパソコンから離れずに、1人でデスクワークをしていた。

 

 

つまり、能動的な”自発的タイプ”と、受け身の”指示待ち”タイプの2通りの人間だったのだ。

 

 

では、指示待ち人間が転職で成功するには一体どうしたらよいのか。

 

それは、新入社員に戻った気持ちで仕事に取り組むしかない。

 

今まであぐらをかいて過ごしたツケを払うかの如く、初心にかえるべきである。

 

それさえできれば、あとはこの質問を周囲にするだけで、勝手に実力がついてくる。

 

 

「何かお手伝いできることはないですか?」

 

 

このフレーズは受け身体質の人に、効果テキメンだ。

 

私自身、このフレーズをどれほど使ったか分からないほどお世話になった言葉である。

 

 

面白いことに、コツコツ努力する人もこのフレーズを頻繁に使用していたのだった。

 

 

つまり、自発的に行動できるか否かは、”あなたが自発的になれるフレーズを知っているか”の一点に集約されるのだ。

 

 

このフレーズを使いこなすには、「私はまだまだ未熟者である。まずは皆さまのお役に立つことから始めよう!」と心に決めると勝手に出てくる言葉である。

 

そのフレーズを強制的に使うのだ。

 

そうすることで、自発的に行動せざるを得ない状況をつくってしまうのである。

 

 

転職して上手くいくか否かは、”どれだけ自発的に動けるか”に限るのだ。

 

そして自発的に動くことによってあなたは気付くはずだ。

 

 

「命令されて動くより、100倍きもちが良い!」ということに。

 

 

まずは転職した際には、自発的なフレーズを多方面で使用して、実力を磨こう。

 

 

あなたが積極的に周囲の手助けをしたことの恩恵は、のちに大きな利子がついてあなたに返ってくるだろう。

 

 

周囲の手助けがあなたの追い風になることは、言うまでもない。

 

 

 

 

コピー取りがキッカケで、最短出世を果たす人もいる

 

「30歳なのに、ゴミ掃除かよ」

 

「40歳なのに、コピー取りかよ」と嘆く人が多い。

 

ただ、転職したばかりはまだ何も貢献できていないのだから、新入社員の気持ちで仕事に臨むべきである。

 

あなたが自発的に行動ができる、”何かお手伝いできることはないですか?”の出番である。

 

 

実際にこのフレーズをキッカケに昇進した人を私自身、何度も見てきた。

 

 

Aさんは上司にそのフレーズを使い、雑用を引き受けていた。

 

いつものように「これコピーお願い」と雑務を頼まれて、コピーをとっていた。

 

ただ言われた通り1部とるのではなく、2部取るようにしていた。

 

なぜなら、Aさん自身が”何のコピーを取っているかを知りたかった”からだ。

 

 

そしてある時、コピーをお願いしていた上司が緊急入院することになり、仕事が滞ってしまった。

 

 

ただ、Aさんはその上司がいつも何をしていたか、何の準備をしていたか、が分かっていた。

 

なぜなら、その上司の仕事の資料をコピーして読み込んでいた為、Aさんの頭の中に入っていたからだ。

 

周囲が慌てふためく中、Aさんが「おそらく○○銀行に、△△を提出する予定で、その後…」とスラスラ言えたのである。

 

その瞬間、周囲は「この人できる!」と、Aさんを称賛したのだった。

 

 

この話は実話で、その後Aさんは最短出世を果たし、活躍し続けている。

 

 

何も難しいことは1つも書いていない。

 

この結果のポイントは、”自発的に行動するか、しないか”だけの話である。

 

 

つまり、能動的な人は受け身の人と比べると、100倍の気付きがあるということだ。

 

 

上司に言われてから、コピーを取ると、”コピーしかとらない”傾向にある。

 

能動的な人は上司からコピーという雑務を引き出し、”コピーの意図までコピーする”傾向にある。

 

 

いつも気付きとチャンスは能動的な人にしか訪れないのだ。

 

 

あなたもぜひ、積極的に仕事を取りにいこう。

 

 

 

 

 

PS:人生の主役はあなた自身である

 

受け身の人生とは、映画でいうと脇役の脇役である。

 

常に命令や指示をされて、慌てふためく役である。

 

映画で脇役は必要だが、あなたの人生においては必要ない。

 

 

あなたの人生は、”あなただけの人生”なのだから。

 

 

主役があなたでなければ意味がない。

 

”今すぐ”にアングルを変えて、主役の人生を歩もう。

 

あなたの眼前に広がる景色が一変することを約束しよう。

 

 

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