
的外れトークをしないコツは、”質問すること”だ。
私はこれまで数々の大失敗を巻き起こしてきた。
その根底にある失敗の原因が、”固定観念”によるものが非常に多かった。
例えば、外科医のお医者さんと聞いたら、男性を思い描くだろう。
寿司屋の大将と聞けば、男性を思い描くだろう。
外科医お医者もお寿司屋さんも、女性が職に就いている場合もあるのだ。
このように”おとなの頭の中”には、固定観念がベットリとついている。
反対に固定観念が少ない人をみると、どの分野でも活躍している。
なぜなら、デキるビジネスパーソンは、”自分の価値観”だけで物事を見ないようにしているからだ。
つまり、客観性があるということである。
この客観性がないと、ビジネスは上手くいかない。
ビジネスの原理原則は、”お客様が求めるもの”を、あなたが提供することにあるからだ。
間違っても、”あなたが勝手に想像した与えたいもの”を、お客様に押し付けてはいけない。
例えば、お客様が車を買いにきたとしよう。
お客様がスポーツカーが欲しい、と言った場合にあなたは”エンジン”の説明を熱弁してはいけない。
あなたは自分勝手に”独身のスポーツカー”を求める人は、”速さにこだわる”ケースが多いという経験則で、熱弁してはいけない、ということだ。
私自身がスポーツカーを購入しに行った時に、店員から「〇秒で、100キロに到達します!!」と熱弁された。
私はスピード狂でもなければ、〇秒で100キロ出すことに重きを置いていない。
お恥ずかしい話ながら、何となくカッコイイから買いたかっただけなのである。
そのような私に、「エンジンはフェラーリと同じエンジンを使っています!」など一つも興味がないのだ。
つまり、”スポーツカー≒速いのが好き”は全ての人に当てはまるわけではないのだ。
では、固定観念満載トークをしない方法はどうすればよいのか。
とてもシンプルだが、”相手に質問する”ということだ。
相手に質問しない限り、占い師やエスパーでもなければ、答えなど分かるはずもない。
これからは質問せずして、勝手に憶測でモノを言うのはやめてみよう。
たったそれだけで、相手にストレスを与えないコミュニケーションが可能となるのだ。
見た目で判断すると、チャンスを逃してしまう

たった一言、「ご家族の方ですか?」と質問すれば良かっただけの話なのだ。
PS:常識を疑う人が業界を変えていく
固定観念がコミュニケーションの妨げになる車の話や看護師の話をしてきた。
コミュニケーションの基本は、相手が考えていることをしっかり咀嚼することにある。
これが出来ないと、いつもコミュニケーションは一方通行になる。
予想で話すのではなく、”質問⇒話を聞く⇒話す”の順である。
シンプルだが、この順番が固定観念が生まれず意思疎通ができるコツである。
また、会話だけではなく、ビジネスチャンスも固定観念によって逃す場合もある。
「これで今まで上手くいってきたんだ!」だとか、「一般的に業界ではこれが普通」などの言葉をよく耳にする。
ただ、いつもチャンスを掴んだり、成長していく人は、固定観念を覆してきた人たちだ。
あなたも一般常識や業界常識に囚われ過ぎてはいけない。
「本当に業界では一般的なのかな?」と疑問を抱き、異業種の人に聞いてみるのも一つのヒントになるだろう。