一流のビジネスパーソンになる王道は、武道の”守破離”にある。

突き抜けるには、デキる人の真似をすべきである。

 

 

成長するには「デキる人の真似をすべきだ!」と世間では言われているが、ヒトこと補足説明が足りていない。

 

デキる人に憧れるのはとても良いことだが、”その人の行動の真意を把握”しなければ、その人のように振舞うことはできない。

 

 

例え表面上だけ真似したとしても、中身がスッカラカンなのは誰でも気付いてしまう。

 

デキる人がそこに至るまでの道のりを聞いた上で、実践しなければ同じようにはならない。

 

「何をしてきたか」

「何の為にそれをするのか」

「どれだけの量をこなしてきたか」

 

など、聞くことは山盛りである。

 

デキる人のプロセスに噛り付くことによって、見えてくる世界は180度かわるはずだ。

 

大多数の人は、デキる人のプロセスを聞いても「それって、そんなに重要なことなのかな?」と思ってしまう。

 

もし、あなたがデキる人のプロセスを聞いて、実際に実行したとする。

 

すると、必ず「あの時の話は、コレと繋がっていたのか!」と気付くはずである。

 

 

実際に行動しないと、”ハッと”気付かされることに巡り合えない。

 

 

人生をいつも豊かにするのは、気付き力である。

 

どれだけあなたが気付きを得たかによって、人生の厚みも人望も変わってくる。

 

 

ぜひ、デキる人の”プロセス”に注目し、実際に行動してみよう。

 

 

 

 

デキる人は、守破離の順番を守った人である。

 

大多数の人が、守破離の「離」を一番に目指そうとする。

 

武道をやっている人ならば分かると思うが、守と破を飛ばして、「離」を目指すことを、武道では「形無し」と呼ばれる。

 

ビジネスでも同じで、基本の型を会得しないまま、いきなりデキる人の個性や独創性を求めることは、ご法度である。

 

 

つまり、「守」「破」「離」の順番が大切なのである。

 

 

【守】

まずは、デキる人の型を徹底的に真似をするところから始める。

 

【破】

型を身につけたあなたは、次に他の人の型と照らし合わせて、自分に合った型を模索する。

模索した上で、色々な型にチャレンジする。

 

【離】

徹底した基礎が出来上がった上で、他の型も熟知したあなたは次に自分自身の個性を型と掛け合わせる。

自分自身の個性をよく理解し、他のデキる人の型に囚われることなく、あなただけの型を生み出す。

 

【精神】

順番を守った上で「離」の型を破り、自分自身で独立した型を持ったとしても、根底にある精神を見失ってはならない。

 

 

この順番を守らず、「独自の個性で突き抜けるんだ!」と言っても、一部の天才しか上手くいかないだろう。

 

私も含め、凡人でも上手くいく分かりやすい手順が守破離である。

 

 

 

【守】の型の”意味”を知ることが最も重要である。

 

多くの書物を読んでも、守破離の説明までは似たり寄ったりであるが、いつも重要な一言が足りていない。

 

型の”意味”を熟知すべきである。

 

「なぜその型が生まれたのか」

「その型は誰を喜ばせるのか」

「その型の本質はいったい何なのか」

 

しっかりと意味を理解しなままに、守破離の「離」に辿り着いた気になると、かなり痛い目に合う。

 

「経験もスキルもあるが結果が出ない!」という結末を迎えてしまうのである。

 

 

そうなってからは、初心の「守」には戻れない。

 

なぜなら、プライドばかり高くなり、根底にある”お客様精神”も無くなってしまっているからだ。

 

真似るだけではなく、「なぜ、そのことをしているのか。何の意味があるのか」を熟知しなければ、同じことを行っても、デキる人と同じ結果にはならないのだ。

 

まずは、型の意味を”理解”した上で、徹底的に型を学ぼう。

 

 

 

PS:きちんとした基礎の上に、あなたの個性がある

 

私は極真空手という武道を9歳の時からやっていた。

 

最初は、拳の握り方から教わった。

 

当時の私の拳の握り方は、”親指を拳の中に入れた”握り方だった。

 

「なぜ、皆は拳をギュッと握る時に、親指を拳の中に入れないのか」と思っていた私に、そっと先生が教えてくれた。

 

「親指を拳の中に入れたまま相手にパンチをすると、秀吉君の親指が痛くなっちゃうからだよ」と。

 

 

全ての事柄には理由があって、きちんと理解しないとケガの元になる。

 

もし私が独流の形無しで「守」と「破」を飛ばしていたら、ケガをしていただろう。

 

たとえ、どれだけ強くなっていたとしても、選手生命は短かっただろう。

 

 

ビジネスでも同じで、私は”基礎の理解がどれだけ大切か”ということを身に染みている。

 

あなたがきちんと基礎を抑えていれば、あなたの個性と掛け合わせることで、憧れの”デキる人”を超えることが出来るだろう。

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