
雑務をきちんとすると、才能が華が咲く
実績を挙げても評価されない人は実に多い。
圧倒的な実績を挙げないと、特別な評価はされにくい。
一番だけが独占的に脚光を浴び、二番目以降は光を浴びにくい。
これが、世の中である。
光を浴びるには、目立つしかない。
下品な目立ち方は論外だが、目立つにはやはり一番を取ることが一番の近道である。
「私には一番をとる才能がない」と、思っている人がいるかも知れないが、一番を取る方法は簡単だ。
”あなたが戦っている土俵を変えること”である。
もしあなたが全力で努力しても一番になれないのなら、そもそも戦う土俵が間違っている。
天才のいる土俵では、あなたは逆立ちしても敵わないのだ。
私はどんなに努力しても、八番目だった。
一切の言い訳が出来ないほど、努力したが七番目にすら届かなかった。
その瞬間に「ここでは勝てない!」と決意し、今まで取得した資格を全て手放した。
その結果、私は経理職の土俵を捨て、営業職の土俵に変えたおかげで、”今”がある。
日本には17,000以上の職種が存在する。
その中に、必ずあなたが輝ける土俵があるはずだ。
万が一、その中にないとしても、あなた自身で輝ける分野を作ってしまえばよいだけである。
新しい土俵を作ってしまえば、その土俵ではあなたが一番である。
そこまでの勇気がない、という人もいるだろう。
その場合には、”現在働いている環境の中”で一番を目指すべきである。
花形の土俵には猛者が蠢いているため、花形ではない雑務に特化することをオススメする。
なぜなら雑務こそ、競争率1.0倍の土俵である。
私自身、経理職から営業職に切り替えたが、華が開いたキッカケは雑務であった。
もしかすると、雑務を極めてさえいれば、”経理職のまま”でも活躍できたのではないか、と本気で思っている。
私は雑務のおかげで、影響の輪が広がり多方面でも評価され始めたのだ。
その結果、自己肯定感は満たされ、毎日の出社が愉しみで仕方なかった。
あなたも、ワクワクする毎日に変えていこう。
”現在働いている環境の中”で目立つ方法
まず、”今のいる会社で評価されるコツは山ほどある”ことを知ってもらいたい。
もちろん自分の輝ける土俵が見つかったのならば、すぐに転職した方がよい。
ただ、見つかっていないのに転職してしまっては、元も子もない。
見つかるまでの間に、”現在働いている環境の中”で目立つ方法をご紹介したい。
「私はあまり目立ちたくないです」という人の”目立つイメージ”は、上司に媚びることだったり、下品な目立ち方を想像しているのだろう。
私もそういう下品な目立ち方は嫌いだからこそ、品のある目立ち方を心掛けている。
品のある目立ち方とは、”あなたがいなくなった時に、あなたの存在が浮き彫りになる”ように毎日を過ごすことである。
仕事をする上で、競争率が格段に低い穴場はどこか。
”日常の雑務”である。
雑務こそ、競争率1.0倍で他の人が最も手を抜くところだ。
例えば、
・誰よりも掃除を丁寧に心掛けて、角と角の間まできちんと掃除する。
・会議の資料のホチキスの止め方を意識して、ページをめくっても、めくったページが戻ってこないように工夫する。
・資料に付箋を貼るときに、文字に被せて貼らずに、”文字を避けて一番見やすいとこ”に貼る。
・コピー機が調子悪い時は業者を呼び、直すところを勉強して、次おなじ故障があった際に自分で直してしまう。
あげればキリがないが、雑務を極めると”あなたがいない時”にあなたの存在が浮き彫りになるのだ。
「誰だ、ここ掃除したの!汚いぞ」
「誰だ、こんなところに付箋を貼って」
「誰だ、こんな角度でホチキスとめたのは」
他人と比べられてこそ、あなたの存在が際立つのである。
”他の人が手を抜くところ”を、あなたは知恵を絞って工夫を凝らすだけで、目立つことが出来るのだ。
”神は細部に宿る”というが、まさにその通りである。
あなたが工夫した知恵の結晶は、じわりじわりと周囲に伝わっていく。
早ければ、1週間かも知れないし、1か月かも知れない。
鋭い上司がいれば、あなたの評価される期間は短くなる。
鋭い上司こそ細部に滅法うるさく、のし上がってきた人が多い。
その人の目にとまるまで、工夫と知恵を絞ろう。
複数の工夫が上司の目にとまった時に、あなたの評価は炸裂するのだ。
ぜひ、炸裂する期間も愉しんでもらいたい。
PS:印鑑がキッカケで、プロジェクトの契約が決まった
私がそうであったが、雑務に工夫と知恵を絞り続けているうちに社内ではなく、先にお客様の目にとまったのだ。
何が目にとまったかというと、封筒を閉じたあとの”割り印の印鑑”である。
細部に自分が処理した痕跡を残そうと、自分の名前のハンコを作り、封筒の割り印に使っていたのだ。
そのことに気付いたお客様に「何で少し変わった割り印をしているの?」と聞かれた。
私は正直に、「雑務こそ、自分が仕上げた痕跡を残すものだと思っています。」と答えた。
お客様からは、「そこまで細部に意識があるなら、このプロジェクトも成功しそうだね」と、ポンッとご契約を頂けたのだ。
その時に、”雑務こそ、仕事の本質ではないか”と思ったのだ。
雑務を雑務で終わらせないように、今すぐ”あなただけの工夫と知恵”を織り交ぜよう。
評価される毎日に、余計なストレスはない。